
ハロウィン2日目、僕は自分という殻を破った
「わたしの戦闘力は530000です。」
「ですがもちろんフルパワーであなたと戦うことはありませんからご心配なく…」
かつてこれほどまでに圧倒的絶望感を味わったことなどあっただろうか。
桁違いの戦闘力で宇宙最凶の帝王と恐れられる。
そうだ、わたしが
どうもこんにちは。伊藤キキ改めフリーザです。
「こんにちは。」
今日はフリーザ様がお出迎えだ。
フリーザだけどもちろん仕事もする。
今日もフリーザは忙しい。
圧倒的スピード。
圧倒的技術力。
圧倒的感動。
そう、それがフリーザカットだ。
「え?」
どうでもいいことだが今日も寒い。
フリーザは寒さに応える。
ヒートテックを着ていても北風が入り込んでくるのだ。
フリーザはお茶出しもする。
愛情を込めてお茶を汲む。
しかしフリーザはお茶が飲めない。
飲む時はストローが必須だ。
食べ物も食べられない。
食べる時は小さくちぎって食べる。
バックルームに芋けんぴがあったので勝手に頂戴した。
今日みんなは裏切った。
僕がフリーザといったらみんなはギニュー特戦隊になるのだろうと思い込んでいたのだ。
しかしミニオンズというよくわからないものに変身していた。
僕は怒った。
ハァァァァァ!!!!!
フリーザは1つ惑星を吹き飛ばした。
少し手が空いたのでコンビニに向かう。
「あいさつで 言葉のバトン つなげよう」
標語の通りすれ違う人には大きな声で「こんにちは」と挨拶をした。
快くみんな「こんにちは」と返してくれた。
言葉のバトンをつなげた。
フリーザは運転できないので鈴木に運転してもらった。
すれ違う対向車は特に笑うこともなくみんなガン見だった。
栃木市という土地柄なのだろうか。
ここのコンビニは店員さんとお客様がたくさんいた。
フリーザでも少し入ろうか勇気がいった。
だが1度入ってしまえばこっちのものだ。
しかし誰も目を合わせてくれない。
無なのだ。
フリーザがコンビニにいるのにみんな無だ。
寧ろ避けられているような気がした。
おかしい。フリーザだってお客様なのだ。
みんなの分を奢らされるフリーザ。
フリーザでもしっかりと日本円は持っている。
少し遅めのお昼はたぬき蕎麦だ。
パンプキンポタージュは中々売ってないので夜用に買った。
しかし異変が起きた。
お箸が3膳。
は?
僕はお会計の時に聞いたのだ。
「スプーン入ってますか?」
と。
くすりとも笑うことなく「入ってます。」と答えたので安心して帰ってきた。
それが一体どういうことだろうか。
僕は怒った。
「初めてですよ…ここまでわたしをコケにしたお馬鹿さんたちは…」
ハァァァァァ!!!!!
「素晴らしい!ホラ、見て御覧なさい!ザーボンさん、ドドリアさん、こんなに綺麗な花火ですよ…」
また1つ惑星を吹き飛ばした。
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